2016年の個展「日々と永遠」が終了いたしました。
忙しい時間を割いて足を運んでくださった方、
遠方からエールを送ってくださった方、
皆さんありがとうございました。
今回の個展では、お越しいただいた方とお話ししながら、
何度も鳥肌が立つ体験をしました。
なんだか、とても深いところで繋がったような気がしたり、
同じ気持ちを分かち合えたような気がしました。
聞くと、お客さまの方も、同じように、鳥肌が立ったとおっしゃるのでした。
貴重な時間を共有できたことを、感謝したいと思います。
展示作品のうち、好評だった作品の一つをここに紹介します。
「野のブーケ」 SM 紙本着彩
野にある身近な植物たちを,ブーケのように束ねてみたら、どんな元気な歌が聴こえてくるだろうか。
植物たちは植物としての自分自身を楽しげに生ききって、前へ、上へ、光の方へと伸びてゆく。
高見順の詩「われは草なり」が好きで、詩から得るイメージを大切にしました。
われは草なり 伸びんとす
伸びられるとき 伸びんとす
伸びられぬ日は 伸びぬなり
伸びられる日は 伸びるなり
われは草なり 緑なり
全身すべて 緑なり
毎年かはらず 緑なり
緑のおのれに あきぬなり
われは草なり 緑なり
緑の深きを 願ふなり
ああ 生きる日の 美しき
ああ 生きる日の 楽しさよ
われは草なり 生きんとす
草のいのちを 生きんとす
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